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成人式のルーツ

 

成人式の発祥は太平洋戦争が終わった翌年、昭和21年に現在の埼玉県蕨(わらび)市で当時の蕨町青年団長、高橋庄次郎が敗戦のショックで虚脱の状態であった青年達に希望を与え、かつ祖国復興のための礎となるべく自覚を促すために企画した『成年式』がルーツとなっている。

 

誕生間もない蕨町青年団にとって物資と人手の不足する中で式を実現するのは非常に困難なことであった。

当時の世相がそういった催しに対してあまり協力的ではなく、皆その日を生きるのが精一杯だったのだ。

それでも高橋青年指揮のもと、青年団は有識者の理解を得て実現にこぎつけてゆく。

こうして昭和21年11月22日、蕨町で日本で最初の成人式『成年式』が開催され、翌22年4月3日宮崎県の諸塚村でも成人式が実施されてゆく。

 

こうした動きを受け、昭和23年9月23日施行「祝日法」に(おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます) の趣旨のもと1月15日を国民の祝日として成人の日と定めた。(平成10年の祝日法改正により現在の1月第2月曜日に移動)。

 

こうして日本復興のための願いを込めて生まれた成人式は全国各地に広まっていったのです。